100年前猛威、スペインかぜ 日本の総人口の4割以上が罹患 3年で収束。ワクチン無
大勢の人が感染したことで集団免疫獲得。
- NO.9403146 2021/04/16 21:41
スペインかぜ、日本の総人口の4割が罹患 ワクチンなしでも3年で収束 - 〈中国湖北省東部で原因不明の肺炎が複数発生〉。世界保健機関(WHO)が2020年1月にこう発表してから15か月。この間、新型コロナウイルスは全世界で猛威を振るい、累計感染者数約1.4億人、同死者数約300万人を記録した。このパンデミックは今後、どのような展開を辿るのか──見通せない未来を推測するために、20世紀初頭に世界中で流行したスペインかぜのケースで検証してみよう。
コロナワクチンが開発されるなど光明もあるが、日本では医療従事者や高齢者向けの優先接種が始まったばかり。大阪などを中心に感染の広がりを見せる変異型ウイルスの懸念も広がり、先行きは見えない。
この状況はいつまで続くのか、その参考となり得るのが、人類が疫病と戦ってきた歴史である。かつて世界を襲った感染症は、発生後どのように増加し、いつ収束したのか。発生から1年後、2年後、5年後、10年後の動向を見ていく。
いまから約100年前(1918年)に世界中で流行した「スペインかぜ」には当時の世界人口の3割近くに相当する約5億人が感染し、死者数は4000万人といわれている。東京慈恵会医科大学教授の浦島充佳医師(予防医学)が解説する。
「スペインかぜは第一次世界大戦中に流行した感染症で、現代でいう『A型インフルエンザ』です。大戦によって国をまたいで大勢の人が行き交うようになり、それに伴いパンデミックが引き起こされたと考えられています」
スペインかぜは、発生から拡大まで大きく「3つの波」に分かれて感染が確認された。
「当時の内務省が感染の経過についてまとめた『流行性感冒』という報告書を見ると、日本では3..【日時】2021年04月16日 19:05
【ソース】NEWSポストセブン