ロシア中央銀行、政策金利を従来の2倍、20%に上げると発表。 ルーブル急落でインフレ加速。

経済制裁は徐々に効いてくる。ルーブルの貨幣価値が低下

NO.10215324 2022/02/28 19:32
ロシア、金利2倍の20%に上げ ルーブル急落で防衛
ロシア、金利2倍の20%に上げ ルーブル急落で防衛
【モスクワ=桑本太】ロシア中央銀行は28日、政策金利を20%と従来の9.5%から2倍に引き上げると発表した。利上げは11日の金融政策決定会合以来で、2月に入って2回目になる。ウクライナ侵攻による米欧の経済制裁で通貨ルーブルが急落し、28日には過去最安値を更新した。通貨安に伴うインフレ加速を抑えるため、緊急の利上げに踏み切った。

政策金利が20%台になるのは2003年以来およそ19年ぶりの水準だ。国際決済銀行(BIS)などによると、アルゼンチンの42.5%に次いで高く、トルコの14%を上回る水準だ。

米欧はロシアの中央銀行にも初めて制裁を科し、外貨準備の取引を制限する厳しい措置を決めた。為替介入が難しくなるとの見方から、28日の外国為替市場では通貨ルーブルが急落。ドルに対しては一時1ドル=120ルーブル近辺と過去最安値を更新した。ロシア中銀の利上げ発表後も、なお安値圏で推移している。

ロシアでは28日、制裁によるルーブル安を懸念し、ドルを早めに手元に確保しようという動きも強まった。国際決済網である国際銀行間通信協会(SWIFT)からの一部銀行の排除など米欧の制裁決定を受け、週末にはモスクワの都市部など一部のATMには預金を引き出そうと行列ができた。

制裁拡大による経済の混乱でモスクワ証券取引所は28日の株式の取引開始を見送った。ロシア中銀が現地時間午後1時(日本時間午後7時)に当日中の取引の有無について決定する。取引をすると判断した場合は午後3時(同午後9時)に取引所を開ける。非居住者による証券売却も禁止した。

すでにロシアのインフレ率は1月時点で8.7%と中銀目標の4.0%を大幅に上回る。エネルギー..

【日時】2022年02月28日 16:03
【ソース】日本経済新聞
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